自己重要感を満たす

「マウンティング」という言葉をご存じでしょうか?

元は猿やゴリラなどの霊長類がグループ内で自分の優位性を示すために

下位の猿の腰に乗る行為のことでした。

 

最近新しく、人間が自分の優位性を示すために言葉や態度で

圧力をかけてくる人の行為の意味が加わりました。

主に嫁/姑、上司/部下、同僚/同僚、ママ友/ママ友、友だち/友だち

などの間で行われており

マウントする側はマウントしていることに気付いておらず

されている側はやんわり不愉快な気分になっていくことが特徴です。

 

今回はマウンティングをされることを避け、上手に対処する方法

お伝えします。

 

 

会話をしていて、なんとなくのしかかられているような感覚に

なることはあるでしょうか?

 

ふつうに会話しているだけなのに

なぜかダメ出しをされ、強制とも思えるような指示をされる

そしてやる気をなくす言葉で最後を〆る。

 

人間関係におけるマウンティングから上手に切り抜けるには

相手の自己重要感を満たすことがポイントです。

 

マウンティングを無意識に行ってしまう人は

「自分は必要とされていない」

「本当は自分に自信がない」

といった不安を無意識に感じており、

それをそのまま認めてしまうと

誇り、自尊心、プライド、メンツが損なわれ

居場所や仲間がいなくなり

人にとってそれはそのまま死につながるので

避けるためにこういった行為を行います。

 

この行為は無意識なので、自覚していません。

何かしらもやもやしたものを抱えており

そのもやもやの原因が何なのか

もやもやする構造がどうなっているのかわからないため

人に直接相談することもありません。

 

なので、ずっとマウンティングを繰り返してしまいます。

 

こういった人へどのように対応すればよいか?

モヤモヤは本人の問題なので

モヤモヤを自分で「消したい!終わらせたい!」と

思うまでは何も変わりません。

 

しかし、周りの対応次第で

消したい!と思わせる気分に誘導することは可能です。

 

これには誉め言葉のさ・し・す・せ・そが有効です。

 

すが!」

 

らなかった!」  「じる!」

 

ごい!」

 

っかくだから」  「ンスあるね!」

 

うですね」  「敬してます!」

 

さらにとどめの言葉が「ありがとう」

 

 

マウントする人に限らないですが、

人は自分を大事にしてもらいたいものです。

ありがとう、と一言いうだけで

 

聞いてもらった

大事にしてもらった

自分の言ったことは価値あるものだった

と感じることができます。

 

人間関係を円滑に進めるコツは信頼関係ですね。

 

相手を認める言葉

 

そして感謝の言葉

 

自己重要感を満たすことはお互いの信頼関係を深く結びつけることができます。

 

さらに、相手の自己重要感を満たすことはビジネスを優位に進めることでもあります。

いかに自己重要感を満たせるかが、事業の売上に直結しているのか

事業経験者はよくご存じのことでしょう。

 

相手の自己重要感を満たすと

有利に交渉を進められるきっかけになりますし

顧客目線に立って事業計画も進められるので安定が見込まれます。

 

また、会社内の人間関係が円滑になることは

不用な事務ミスを減らし、勤務時間のロスを減らすことにもつながります。

 

ここまで読まれた方はすでにお気づきかと思います。

そう、自分自身の自己重要感を満たすことが何より重要なのです。

自己重要感が満たされていなければ

知らずに気付かずに自覚することなく

相手をマウントしているかもしれません。

 

また、自分はマウントされていると勝手に反応してしまいます。

相手の不安が自分の不安を反応させてしまうからです。

 

さ・し・す・せ・そ

「私だって認めてもらってないのに!」

そんな本音があれば心から相手を満たすことはできません。

 

まずは自分にたいして、誰かと比較することなく

この言葉をかけてみてください。

 

 

金持ちケンカせず、と言いますが、

満たされている人はケンカをしません。

争うことがありません。

ごくごく普通に話し合いで誤解・すれ違い・違和感や不調和を解決します。

そのために、人間関係のあたたかいクッションとなる

「ありがとうのさしすせそ」があちこちにちりばめられています。

 

マウントされていたことに気付く

その瞬間に、相手と自分の間にさらに

良い空間を気付くことができるきっかけにも気づいています。

そしてそれは自分自身の環境を変え

さらに高いレベルへ行けることにもつながっています。