「やりたいことが見つからない」人を育てるには〇〇〇を刺激すること

「やりたい仕事って言われても…とくにないです」

「休みは…寝てるかゲームしてるか。え?ゲーム……いや、そんな好きじゃないっす」

「将来っすか?いやとくになにも」

 

やりたいことがない。好きなこともとくにない。

「あなたの目標って何?」と気軽にスタッフに聞いたらクールなトーンで”何もない”という答えが返ってきた。

将来やりたい事についてフランクに話して盛り上がったらいいな~なんて期待していたらその場で話が終了してしまった。

思わず「あなたはなんのために仕事しているのか」「いるだけで仕事になると思っているのか」と言いたくなったが、押しつけがましいハラスメントになるので黙っておいた。

 

 

部下やスタッフを育成するとき、何かいろいろ……いろいろ、本人なりに考えての答えなのかもしれませんが、こういう生ぬるい解答が来て戸惑うことはないでしょうか。

 

私はありました。

熱意と覚悟と野望を持って暑苦しく根性で実績を出すのが『フツー』だと思っていた私には新鮮でした。

 

指示されないと動かない

指示しても「なんのためにそんなことするんですか」「それ僕がやらないとダメなんですか」と

口答えと文句は言う

ならば何か自分なりの考えがあるのかと思いきやとくになにもない。

気が付けば私には黙って相談なく、上司に「山田に怒られた」と報告し、なぜか私が上司に呼び出されて怒られている。

 

会社員時代にリーダーとしてグループをまとめていた時にあった”THE理不尽シリーズ”です。

 

「やりたいこと」がすでにある人にとって、「やりたいことがとくにない」人のモチベーションを上げるのは至難の業です。

自分のモチベーションとは全く違うので、会話すればするほどすれ違うばかりです。

すれ違うばかりか、「やりたいことがある」人の話は「やりたいことがとくにない」人にとってはストレスになっている可能性もあります。

 

 

では、どうやって「やりたいことがとくにない」人のモチベーションを上げ、行動させることができるのでしょうか?

 

それは【リスクを回避するよう刺激すること】です。

「やりたいことがない」人は、「やりたいこと」は見つかっていなせんが、「やりたくないこと」は確実にあります。

こういう人の「これだけは絶対イヤ!」というポイントを聞き出し「今アクションを起こさなければ、そのイヤ!な状態になっちゃうぞ!」と伝えます。

 

「やりたいことがある」人にとって、問題に意識を向けることは後ろ向きでポリシーに反するかもしれませんが、効果はあります。

これはNLP用語でメタプログラムと言われる人の言語認識システムの仕組みを利用したものです。

 

『モチベーションは前向きで楽しいもの』とは限りません。

『行動に結びつく動機』それがモチベーションです。

 

「やりたいことがない」人は問題から逃れることには行動が早いです。

まずは動かし、行動して結果を手に入れ続け、実績を振り返ったときにはじめて「やりたいこと」に意識が向き始めます。

最初は後ろ向きでも大丈夫です。

とにかく最初の一歩を踏み、実績となる行動を積み重ねていけば、「やればできる」ことがわかります。

 

育成の時に困ることは何より「動かざること山のごとし」な状態ですね。

その山を動かすコツの一つとして『危機感をあおる』ということを本日はお伝えしました。

 

ぜひ使ってみてください!