仕事を分担することができず、抱え込んでしまう癖がある人は

「結局自分でやったほうが早い!!」

「時間がない、精神的余裕もない、育てる余裕もない!」

 

多くの中小企業にとって、人材確保と育成は大きな課題です。

私も会社員だったとき、そして自分で会社を立ち上げた時、一番苦しかったことは

『人に仕事を分担することができない』ことでした。

 

自分でやると慣れているから作業が早い

仕事を渡して期限悪くされると面倒になる

説明しても勘違いされて後始末が増えるだけ

育てようとしてもモチベーションが低い

何度言ってもなかなか覚えない

 

などなど、目先の作業効率を考えると分担するより集約させた方が都合が良いのです。

マネジメントする立場になると細々とした事務作業も増えますし、

さらに部下のメンタルケアや年間を通した数字を見ないといけなくなるので、

思っていた以上に時間を取られたり精神疲労が重なっていきます。

 

ではどうやってストレスを減らしながら

売上の数字を伸ばし

生産的に人を育てていくことができるのでしょうか?

 

それは【優先順位をいつも明確にしておくこと】です。

管理する側になると守りに集中し過ぎてしまうことがあります。

特に上から圧力をかけられ、下から突き上げられる立場にいる方は

「これ以上被害を大きくしたくない」という気持ちになってしまうことでしょう。

 

そのストレスマックスの状態から優先順位を明確にすることができる言葉があります。

それは『なんのために?』という言葉をいつも使うこと。

「なんでこうなるんだろう」という”過去の原因”に集中してしまう原因追及の言葉は、犯してしまった失敗にフォーカスします。

これは気持ちをネガティブにさせてしまいます。

しかし、「なんのために?」という目的追及の言葉はこれから”先の可能性と選択肢”に意識を向けさせることができます。

 

→なんのために今この課題を越えなければならないんだろう

→そもそもなんのためにこんなに仕事を抱えることになったんだろう

 

行き詰まっているときに、前向きな気持ちや、生産的なアイデアを出すことができるようになります。

無駄なプロセスを省略することができるようになるかもしれませんし、細かいサポートがなかったがために成果を出すことができなかったことに気付くかもしれません。

なぜ?という問いで出なかった解決策が見つかるのではないでしょうか。

 

部下を育てる言葉がけ、指示を受けるときのコミュニケーション、自分の行動を振り返る時の思考習慣にぜひ取り入れてみてください。