『指示すること、アドバイス、指導その他の意見…
これらをきちんと聞いて「実行」さえしてくれたら必ず成功するのに…。』
そう悩んでいるコンサルタントやコーチは少なくないようです。
あるいは上司と部下、という関係でもこのような発言はよく聞きます。
「オレの言ってる事そのままやってたら成功するのに、肝心なトコで自分の判断を持ってきちゃって失敗しちゃってさァ~。そのままあきらめてしまっちゃってる人、一定数いるんですよね~!」と、おどけてはいますが、そこはかとなく怒りのにじむ文面でブログやマガジンを書いている(自称)スーパーコーチを見かけてしまいました。
どうやらこういう悩みを持つ方は少なくはない確率で一定数いるようです…。
クライアントが自己判断で失敗して、クライアント・コーチの双方が望んでいた数字を出すことができなかったのはクライアント側に問題があるからでしょうか?
優れた業績を出すコーチやコンサルの指示や指導を、クライアント自身が素直に行動に結びつける影響術は存在しないのでしょうか?
構造を分解すればかんたんに対処法は見つかります。
一定の方向から物事を見ると■にしか見えないものも、上から見ると〇だった、ということはよくありますね。
構造理解をして本質を見極めていきましょう。
さて、このスーパーコーチ本人はどのようにクライアントに接しているのか?
LABプロファイルとニューロロジカルという構造で見てみましょう。
◎「あなたが決めたことでしょう?」という言葉の使い方
人を変容させて成功に導いていくためにはステップがあります。
- 環境を提供(ガイディング・案内する)
- 行動改善(コーチング・指導する)
- あらたな能力を磨く(ティーチング・教える)
- 価値観・信念を強化(メンタリング・助言する)
- 自己認識レベルへの成長を促す(スポンサリング・後見となる)
- ビジョンを高める(アウェイクニング・覚醒させる)
参考文献:ロバートディルツ「NLPコーチング」
ここで説明する重要なことは『各レベルは異なる構造と機能を持っている』ということです。
専門分野において活躍するスーパーコーチはまず、クライアントにスーパーコーチ自身のサービスを適切に案内をしているかどうか確認しましょう。
①そもそも適切に案内していなければ、目的が異なるので成功するわけありませんし
②行動改善するコーチングを本人の判断に任せるメンタリング(助言)パターンでやったところで、いつまでたっても改善しませんし
③能力を教えるティーチングを最初に振っても、もともとの思考や行動習慣がまずければ成長することはありません。
④もちろん、価値観や信念の後ろ向きに走るところは正確な助言で修正し、強化していないと情報が歪曲されますし
⑤(後見ぐらい自分でやれよ!)と様子見るつもりで放置しまうことで、自己認識が崩れ、すぐに自信を無くします。
⑥いきなり覚醒させようとしたって、土台がなければ行動に結びつく間もなく家に帰るまでにひらめきは夢散します。
「あなたが決めたことでしょう?」という言葉は強化されている信念・価値観を思い出させるメンタリングには最適ですが、行動レベルで戸惑っている人には逆効果です。
まずはMAPを渡して案内し、行き方を教えないと正しい方向に行動することが出来ません。
クライアントの課題はなにか?求める数字や結果は“どこに”行けば出せるのか?
“どうすれば”そこにたどり着けるのか?
ロジカルレベルのどこにいるのか、よく観察するところがコーチの腕の見せ所ですね。
この前提を共有しないまま話を進めてしまうと、どんどん情報は削除歪曲一般化され、勘違いの上に勘違い…スーパー誤解コーチングの出来上がりです。
◎スーパーコーチの力量が低いことが問題?
一人で起業して成功した人は多かれ少なかれ自己判断に責任を持っています。
つまり、自分の中の判断基準がしっかり確立されています。
だからこそ、起業や事業を軌道に乗せるまでに起きるさまざまなアクシデントに心折れることなくモチベーションを発揮できるのです。
このパターンをLABプロファイルでは「内的パターン」と言います。
逆に人の言うことをしっかり聞いて、周りの価値基準に合わせて行動することで安心しながら働くことを重視する人は独立よりも、組織の中の一員としてパフォーマンスを発揮できると言えるでしょう。
この認識パターンは「外的」です。
外部からの評価や、指示をもらうことでモチベーションが保たれます。
自身が自分の決断によって支えられてきた、と自負している人ほど、相手にも同じことを無自覚に要求します。
それが自分の成功を支えてきたことだと認識しているので、そのままシェアしようとしているのです。
無意識のうちに「指示されてから考えようとする人」に「自分自身の判断基準で行動すること」を大事にする思考になるように言葉を使っているのです。
しかし、まずは言ったことを行動に移してほしいのであれば、これは全く逆のパターン!
これはクライアントを混乱させる部分になります。
大きな成功をしている人ほど、“成功してしまった後”のポジションにいる自分自身のルールが確立されているので、自分のルールをそのまま相手にも適用させようとしてしまいます。
そしてそれが親切だとも思っています。
自身で起業して事業を軌道に乗せている経営者に多い、自己判断を大事にする「内的パターン」、さらに自分のルールを相手にも適用させる「自分型」です。
独立したことがない、これから起業する人たちは何が正解なのかわかりません。
「イイネ!が連打☆バズる記事ネタとは?」
「インスタグラムでフォローを増やしてサロンでビジネス♡」
「お金も時間も経験もなくても大丈夫♡オンラインで稼げる独立起業ステップアップ集客」
といった「タイミングを待つ反映分析」「指示が欲しい外的パターン」にはまるキャッチをしていると、集まるターゲットは自然と「先生が答えを教えてくれる。そのレールに乗っていればいいだけ。」という人が集まることになります。
こういう人に自己判断と行動が大事だよ、と伝えると…
結果、クライアントは判断基準がふわふわしたまま、成功ルールも何もできていないにもかかわらず、そのときの頼りない自分自身の判断を重視せざるを得なくなり、適当にまわりのすごそうな人から借りてきたルールを使ってしまう人が溢れます。
MAPも行き方もわからず、ビジョンも自己認識も信念も整えていないまま、流れていく情報を『指示』と勘違いし、そのまま聞いてしまうことで振り回されているのです。
成功者はこれを「自己判断で失敗した」と“自分の基準”で判断します。(内的)
そしてそれが自分以外の他者にも適用されることであると、自分のルールから導き出した答えをブログやメルマガで拡散します。(自分型)
何を大事にしないといけないのか、どう考えていいのかわからないクライアントは「助言」されていることも、周りにある「情報」もすべて『指示』と受け取るので、答えを出すために考え込みます。
そして、方向性を決めないまま考えても答えなんて出るわけもないので、そのまま考え込んで行動しません。
これが指示待ちである「外的パターン」+考えることにモチベーションが働く「反映分析パターン」です。
ううん、書いてて暗い!!
泥沼構造と名付けました(笑)。。。無意識とは怖いものですね。
どれだけ意思の力が強くても、理性と信念がぶれずにいても、無意識は存在しています。
無視するわけにはいかないんです。
◎天才や大きな成功をおさめた人は「教えることも天才的に成功する」か?
成功している人から教わるには、コツがあります。
成功してきた人は“素直になること”と“うのみすること”は違うことをよくご存じですね。
成功者も「自分自身が行動を起こして成功するまで絶対やる。」ことには長けていても、「絶対成功できる方法を”知ってから”考えをまとめる。それから行動するかどうか考える。」人へ成果を出させることには困っている方もたくさんいますよね。
✔成功者から成功ルールを盗み出したい!自分も圧倒的な成功をおさめたい!!
✔考えるばかりのクライアントに成果を出してもらいたい!自分のスキームで圧倒的な成果を手に入れて欲しい!!
そう思われる方はNLPが役に立つと思いますよ~♪
ぜひぜひ右横のバナーから「情報」をとって「分析」してみてください。
きっと「ご自身の判断基準」に沿った「次への一歩」が見つかるでしょう(笑)
成果を出させるための対策をまとめると、
◎相手のニューロロジカルレベルを確認すること
◎指示がタスク処理指示ではなく、情報として参考程度にしか受け取られていない
◎情報として受け取ると自分の判断で行動しないことがある
◎企画提案ではなく、実行計画としてコミュニケートしないといけない
でした!!
ではまた~♪